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WELL SUITED:アシュレイ・オーウェンズ

アシュレイ・オーウェンズ(Ashley Owens)さんはオールドスクールのものにこだわります。グランパ・スタイル(Grandpa Style)というファッションサイトの編集長であり、新しく創刊した年2回発行の雑誌「SUITED」(似合っているの意味)のクリエイティブディレクターでもあります。この雑誌のコンセプトは「自分にぴったりのものを見つけることを祝福する雑誌」。1ページめくれば、アシュレイさんの情熱的で哀愁的なクリエイティブなセンスが詰まっていることがわかります。素晴らしいテイストと、洗練された仕立て服、そしてさまざまな表情の服がちりばめられています。

アシュレイさんのバックグランドについてお聞かせください。スタイリストやクリエイティブな世界に興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか。

若いころからファッションには興味をもっていて、それを表現することは自然とはまっていきました。カナダで育ったのですが、ファッション・テレビジョンというチャンネルがあって大好きでした。高校生のとき友達とかじりつくように見ていました。私が生まれ育ったバンクーバーはファッションから遠く離れている場所のように思えました。私が子供だったときに比べれば街はファッションシーンが見られるようになりましたが、当時は何もありませんでした。ファッション・テレビジョンを見ることが日常から抜け出す方法だったんです。その後モデル事務所にスカウトされて、宣材写真を撮るために地元のカメラマンとテスト撮影をしました。それがものすごく嫌だったんです。その時着せられた服も嫌いでしたし、セクシーにならなきゃいけないというアイデアが嫌いでした。ファッションに関わりたいけれども、クリエイティブな方面を追求したいと思いました。そこからポートフォリオを作り、良いチャンスに恵まれてパーソンズファッションデザイン学校に行くことにしました。4年間通って、最後に女性のためのスーツというテーマで卒業製作を作りました。みんなに気に入ってもらえましたね。その後、主に女性向けの仕立て服を扱っているファッションブランド何社かで数年働きました。それから自分の経験を生かしてもともと夢中だったイメージを創造する仕事に携わりたいと思うようになりました。もし誰かがアートディレクターという職業があることを教えてくれていたら違う道を通っていたと思います。でもモデル、ファッションデザイン、スタイリングと様々な経験をしてきたことは良かったと思っています。今は製作から、ディレクションをするまで全部できます。夢が現実になってとても満足しています。

グランパ・スタイルという名前はどこから来たのですか。

高校生のときにスーツを着始めました。パーソンズに入るころには自分が何を着たいのかわかるようになっていました。折り目の入ったパンツとツイードのジャケットを進化させて着るようになったんです。ある学期で、タイムズスクエアで見た仕立て服を着た年配のジェントルマンからインスピレーションを受けてコレクションを作りました。そしたら大学のみんなが私のことをジョークでグランパ(おじいちゃん)と呼ぶようになったんです。

いつごろそのコンセプトやウェブサイトを作ろうと思うようになったのでしょうか。

ストリートスタイルについて調べていたのですが、でも逆にニューヨークファッションウィークの友達のショーへ行くところを撮影されるようになっていました。ストリートから発想を得てコレクションに入れるなんて馬鹿みたいだと感じました。デザイナーというのは現在のファッションではなく、歴史的なことからインスピレーションやコンセプトを参照するべきだと教えられてきました。多くのブランドがただかっこよく見せるだけの服を作っていることに気づいたのです。これがきっかけで、ブランドとお客さんの間で品質についてのやりとりを生み出して、双方にとって本物とは何かを考える機会を作りたいと考えるようになりました。

アシュレイさんのテイストに影響を与えているイメージや人はいますか。またいつもメンズウェアに関心があるのでしょうか。

若いときから「メンズウェア」に夢中でした。動きやすくて、パワーが沸いてくるシンプルなものが好きです。ミニマルで構造的な服というメンズウェアの基本姿勢も好きですね。ただ着たいものを着ている、というだけですよ。

スタイルを作るときにいつも仕上げに使う好きなピースはありますか。

ブレザーがとにかく好きです。18歳くらいからブレザーを着るのが私にとっての制服でした。夏でもベストを着ますね。そのほうが制服を着ているという感じがあって心地良いんです。

今とりかかっていらっしゃる雑誌「Suited」について聞かせてください。どういう雑誌かということと、アシュレイさんのクリエイティブディレクターとしての仕事について教えてください。

この雑誌は二年前に始めました。本物志向という同じ価値観の中で、タイムレスでもっと高みを目指した何かを作りたいと思ったんです。グランパ・スタイルのチームの皆は手伝うつもりでいてくれて、私がコンセプトを決めるとすぐ取り掛かってくれました。第4弾がこの秋に出る予定なのですが、私や私の周りの人たちがどんな人かを記録したもので、その膨大さに感激しています。

クリエイティブディレクターとして、「Suited」で扱うものはどう判断して決めているのですか。

私たちはアイデアを噛み砕くところから始めています。なので話し合いやブレインストーミングから全ての特集は決まります。そこからチーム内でコンセプトやテーマを決めています。今のチームには3年以上一緒に働いてきた仲間がいるので、自然と彼らがなにをしたいのか、私がどんな風にレスポンスするかといったことがお互いに分かっているのです。私たちと、私たちが特集する人たちの間で起こる対話と、コンセプトとイメージを練り上げて、毎回良い雑誌ができるように改良を重ねています。

ニューヨークでインスピレーションを得たいときに行く場所はどこですか。

アップステート(マンハッタンより北にある地域)の森です。

「Suited」とグランパ・スタイルの他にアシュレイさんのこれがやってみたいというものはありますか。

今のプロジェクトの他に、いつかはデザインも戻って挑戦したいと考えています。今いるところから学ぶことが多いので、しばらくはさらに大きなスケールでのアートディレクター/編集者の仕事に集中したいです。

ニューヨークファッションウィークがもうすぐ始まりますね。特別楽しみにしているブランドやデザイナーはいますか。

チェックするのが楽しみなブランドがいくつかあります。ニューヨークではTOME、 Area、それからSunoが好きです。今年はロンドンとパリに行けるかわかりませんが、好きなブランドはだいたいヨーロッパのものが多いです。

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