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アート、マネー、そして夢を追いかけること:ロニー・ムーア

今、明らかにアートの世界に変化が起きています。ジャン=ミシェル・バスキアからアンディ・ウォーホルまで、今やアーティストがポップカルチャーのアイコンになることも珍しくありません。現代アートフェア「アート・バーゼル」に有名人やSNSのインフルエンサーたちがインスタグラムのために駆けつけてくれるお陰でもあります。アート・プリーズ(Art Please)はこの事実をデジタル市場で上手く活用しています。この最新のアートプラットフォームのCEOであり共同創業者のロニー・ムーアは、アートがコレクターによって売り買いされる昔ながらの慣習を壊す必要があると提唱しました。

今、アート・プリーズはニューヨーク、プラハ、ドバイ、ロンドン、そして香港にオフィスを構え、何千というアート専門家たちのネットワークを築いています。運良くニューヨーク滞在中のロニーにその新しいアート体験の内部を覗くことができました。

2015年に設立してから、アート・プリーズは1万人を超える世界中の熱心なコレクターや専門家を結ぶプラットフォームに成長しました。どのようにして始まり、成功の鍵はなんだったのでしょうか。

ニューヨークのあるギャラリーでセールス・ディレクターとして働いているとき、多くのギャラリーは昔ながらの人たちが古い考えで経営していると分かりました。もちろん、長い間やってきたやり方をリスペクトしていますし、多くの事を彼らから学びました。でも、現代のマーケットでは、テクノロジーや新しい考え方がアートの売買方法をすごいスピードで変えているのです。

お客様により良い体験をしてもらうため、ビジネスの方法をより透明化し(できるんです!)、時間と労力をかけて本当の意味でマーケットを理解し、コンテンツを精査し、新しいコレクターにはアートの啓蒙と紹介を行います。また、今まで一度もアートなんて考えたこともなかった人たちにさえ、アートに接する機会を提供しています。これら全てが私達の成功の根底にあります。それから、誰よりも一生懸命働くことも成功の秘密ですね。

金融業界からアート業界へキャリアチェンジしましたね。何かに影響を受けてのことだったのでしょうか。

自分がやるべきことをシンプルにやっているんだと信じています。両親はアートを収集していましたし、母はとても才能のあるアーティストでした。私自身は何年かプロのフォトグラファーでしたが、のちにアートをさらに集め始めました。金融で働いていたのは、ただその避けられない運命を先延ばしにしただけですね。

アート・プリーズのチームは小さいながらも機動力がありますね。どのようにして強くてインターナショナルなチームを維持しているのですか。さらに拡大する予定はありますか。

オフィスを分室化するというサテライト方式で運営しています。元々ニューヨークでのオペレーションが軸で、それに加えて厳選された専門家のチームを世界中に作り、自分たちの目と耳の代わりをしてくれる人たちを集めました。ロンドン、パリ、ドバイ、ニューヨーク等にチームが散在しているので、クライアントにいつでもどこでもアプローチできます。理想はローカルに拡大して、私達のサービスが必要とされているところにより強いチームを作ることです。

先月だけでもバスキアの作品4点、
ウォーホル3点、KAWS2点が売れました!

アート・プリーズが関わる収集家ネットワークでは、現在どのアーティストやムーブメントが人気ですか。

ブルックリンを拠点にしているKAWS(カウズ)や根強い人気の戦後の巨匠たち、ウォーホルやバスキアなどは常に需要が高いです。先月だけでもバスキアの作品4点、ウォーホル3点、KAWS2点が売れました!

先月のアートオークション、サザビーズでジャン=ミシェル・バスキアの『無題』の傑作が1億1千50万ドル(約123億円)で落札され、アメリカ人アーティストでは史上最高額だったそうですね。このブルックリン出身のアーティストの作品は、まだまだ値段が上がっていくのでしょうか。

サザビーズで日本人億万長者の前澤友作氏が1982年骸骨の作品(『無題』)を1億1千50万ドルで落札した時、アート界に激震が走りました。この金額はそれまでのオークション史上6番目の高値で、アメリカ人アーティストに対しては最高額となりました。バスキアがピカソ、ポラック、フランシス・ベーコンたちと同じ地位になった日でもありました。世界の富裕層はますます富を増やし、結果としてこういった収集目的の戦利品にお金を使うようになっています。競争はさらに激しくなっていますよ。

その他にコレクターの熱視線が集まるアーティストは誰ですか。

2017年にオークションで人気のあるアーティストはフランシス・ベーコン、パブロ・ピカソ、ピーター・ドイグ、ロイ・リキテンスタイン、ウォーホル、それからもちろんバスキア(2回目!)です。だいたい同じアーティストが変わらず人気です。

2年間、クリスティーズ・エデュケーションにてアートへの投資と評価についてのレクチャーをされていますね。現在のマーケットで見受けられるトレンドはありますか。アートに投資し始めたばかりの人たちに何かアドバイスはありますか。

クリスティーズ・エデュケーションでのレクチャーは、データの発掘と解析にフォーカスしています。関連するデータの移り変わりに伴う、変則的な価格変動を見つけます。そして、データを分析して、最終的にはその価格と流動性が納得のいくものだったら投資する、というものです。
このような投資機会は、様々な価格帯で見つけることができます。KAWSのおもちゃ彫刻から、リキテンスタインの印刷物、ウォーホルの絵画まで。時間を費やして投資する心の準備ができれば、あとはお金を用意するだけです。もし時間がないということであれば、私達にお任せください。

自分たちのパーソナルなコレクションを
集めるのも、大きな楽しみのひとつです。
オープンマインドで良い物を取捨選択し、
恥ずべきことでは無いので言いますが、
投資に向いているかどうか、
これらを考えてアートを集めています。

撮影中にマテリアル・グッドに訪問させてもらいました。ソーホーにあるこのラグジュアリーなアクセサリーショップとのパートナーシップについて聞きたいのですが。

ニューヨークのマテリアル・グッドのパートナーになれたことは本当に幸運でした。おそらく、ラグジュアリーな商品を扱う店の中で一番良くデザインされていて、ニューヨークの中でもとびきりの隠れた名店でしょう。Drew AaronとともにMike Herman、Rob Ronenを始めとする素晴らしいチームと働けて光栄です。
マテリアル・グッドの大きな壁に私達のコレクションをディスプレイさせてもらっていますが、常に変化しているのでやることが沢山あります!現在飾っているアーティストのごく一部を紹介すると、ダミアン・ハーストとアンディ・ウォーホル、アンドレアス・グルスキーなどなど…

個人的なコレクションはどれくらい持っているのですか。また、一番のお気に入りはなんですか。

自分たちのパーソナルなコレクションを集めるのも、大きな楽しみのひとつです。オープンマインドで良い物を取捨選択し、恥ずべきことでは無いので言いますが、投資に向いているかどうか、これらを考えてアートを集めています。自分が大好きだと思えて、さらに、投資するポテンシャルがある作品というのは必ず見つかります。

私達のコレクションを一部紹介しましょう。キース・ヘリングやブルックリン生まれのKAWSの彫刻、ジョージ・コンドの素晴らしい人物画、シガリット・ランダウによる死海の塩で作られた彫刻、フランシス・ベーコンの挑発的な『闘牛のための習作』などです。もちろん、いくつかは売りに出すために買ったものもありますが、近い未来に売るつもりのない私達のためのコレクションがほとんどです。

ファッションとアートは切っても切れない関係があります。ロニーのファッションスタイルはアートのテイストと関係しているのでしょうか。

アートとファッションに関しては2つの特徴を求めています。クオリティとオリジナリティです。と言ってもアート比べて "何を着るべきか" という事になると人の影響を受けやすいですけどね。

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